恋と悪魔と黙示録 契約の獣と身代わりの花嫁

別レーベルで「花神遊戯伝シリーズ」を出している糸森先生の作品、そっちは文章の書き方にクセがあって途中で挫折しました。そういうこともあって気になりつつも放置してたんですが、結局購入。今回は特に苦もなく読みきれました。
主人公のレジナが意図せずに高位の魔獣を召喚してしまうことから始まるラブストーリー。なんかもうレジナと魔獣の姿の時のアデルの交流シーンに癒されます。私もなでなでしたい!このあとアデルは人型になるのですが、予想外なことに敬語キャラ、個人的に破壊力抜群でした。しかしいってることは「殺す」だのなんだの物騒なことばかりで、主な原因はレジナを他のものにとられたくないという嫉妬から。レジナもアデルも恋愛経験がないので「好き」という気持ちをどうひょうげんしていいのかわからない、そのじれったさがたまらない。
サーロン先生の結末が非常に残念でした…。死後に幻魔の王になるという軽薄で慇懃無礼なヴぃネストや天使の血をひく誠実なリストもいい味をだしてました。これは続きもチェックしなければ…!