雨の降る日は学校に行かない

雨の降る日は学校に行かない

雨の降る日は学校に行かない

いじめられる側、いじめる側のそれぞれの視点でかかれた学校を舞台にした短編集。
さすが相沢先生なだけあって学校の雰囲気がよくかけているなと思いました。それだけにいじめられる側の心理描写を読むと私まで心が痛みます。いじめる側にとっては些細なことで軽く思い付いたことなのかもしれないけど、言われた相手からすれば心をズタズタにされたも同然。それにやっと気づきながらもどうしようも出来ないのは「プリーツ・スカート」のエリ。スクールカーストの上位にいながらも下位にいる人間とは違った意味で一歩が踏み出せない。なんとか真由と仲良くしてほしいなぁ。
表題作「雨の降る日は学校に行かない」は特にいじめが壮絶。担任もクラスメイトも馬鹿すぎて話にならなかっただけに長谷部先生の優しさが救いでした。サエにも出会えて良かったね。大学は好きだったけど私は高校が大嫌いで保健室登校する程ではなかったけど毎日学校行きたくないなと思ってました。3年間で2日ぐらいしか休まなかったから担任には普通の生徒だと思われてたけど。そんな過去の苦い思い出を振り返りながら読みました。