名無しの蝶はまだ酔わない 戸山大学〈スイ研〉の謎と酔理

この作者はひとつひとつの作品の雰囲気を文章にするのが上手だと思う。主人公の蝶子が入ろうと思ったのは推理研究会だったが手違いでスイ研こと酔理研究会に入ってしまって…というところから話は始まる。
元・有名子役でいくら飲んでも酔わないとか羨まし過ぎるよ、蝶子さん。私は酒に強くないので特にそう思う。この話の見所のひとつは酔って乱れまくったスイ研のメンバーの描写だと思う。なんてユニークなサークルなんだろうか。でも神酒島といい学業の方は大丈夫?とつっこみたくなる。
全体的に酔ったときのようなふんわりとした雰囲気の作品でした。蝶子と神酒島先輩の恋愛がどうなるのか気になる。