2月購入予定本

電撃文庫(2/10発売)

少女は書架の海で眠る

富士見ファンタジア文庫(2/20発売)

冴えない彼女の育てかた Girls Side

■富士見L文庫(2/15発売)

貴族デザイナーの華麗な事件簿2 ロンドンの嵐

遠鳴堂あやかし事件帖 其の参 あの星が見えなくなるまで

■ダッシュエックス文庫(2/25発売)

文句の付けようがないラブコメ

新潮文庫nex(1/28発売)

ロシア幽霊軍艦事件 ―名探偵 御手洗潔

御手洗潔進々堂珈琲

■オレンジ文庫(2/20発売)

お坊さんとお茶を 狐月寺茶寮はじめての客

鎌倉香房メモリーズ

 

1月購入予定本

電撃文庫(1/10発売)

魔王なあの娘と村人A (9) ~村人たちの秘密のクエスト~

■富士見L文庫(1/15発売)

女装王子の深遠にして優雅なたくらみ

廃墟写真家真夜中の廃線

コバルト文庫(12/26発売)

鬼舞 見習い女房と安倍の姉妹

■オレンジ文庫(1/20発売)

異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵

時をかける眼鏡 医学生と、王の死の謎

下鴨アンティーク アリスと紫式部

角川ビーンズ文庫(1/1発売)

亜夜子と時計塔のガーディアン 約束のチョコレート

新潮文庫nex(1/1発売)

ここで死神から残念なお知らせです。

 

 

ロクでなし魔術講師と禁忌教典<★★★★☆>

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (富士見ファンタジア文庫)

第26回ファンタジア大賞受賞作品。新人さんとは思えない安定した質の良いファンタジー作品だなと思いました。
タイトル通り主人公のグレンは「ロクでなし講師」でどこで挽回するのかなと不安に思ったけど、きちんと主人公らしい活躍をしてくれて安心。魔術という分野が秘匿すべき学術な為、一般人の役には立っていなくて戦争の種にしかなっていないというグレンの考え方が面白い。ていうか実際本作での魔術の立ち位置がそうなんだろうけど。最後は生徒達を守るために柄にもなく熱い奴になってました。セリカとの師弟関係も好きです。
個人的に推したいヒロインはルミアかな。メインヒロインのシスティーナも可愛いですが。幼い頃に誘拐された自分を助けてくれた憧れの人に再会とかベタ過ぎるけど逆にそこが良い。そして実はお姫さまだった、という設定も。
面白かったので次巻もチェックしてみようと思います。

窓の外は向日葵の畑〈★★★★☆〉

意外にも初の作家さん。そういえば一時書店さんでプッシュされてた「ピース」が気になって図書館でかりたけど少し読んで挫折したな…と今思い出しました。その割りには今回はすんなりと読めました、きっとストーリーが合ってたのかな。
主人公のシゲルはよくも悪くも冷めているというか他人とは一定の距離を置いているタイプ。父親が反対に大人にしては単純でなんだか憎めないタイプなのでバランスがとれてる親子かもしれませんね。
話はシゲルが所属している江戸文化研究会の部長・高原明日奈が失踪したことから始まります。しかしこの部長がくせ者で最後まで本心が見えなかったな…。取り敢えず明日奈の父親は教育者として酷すぎる。娘の明日奈との関係もただの娘と父親って訳じゃないみたいだし本当に駄目すぎるvV心残りはあの人が死んでしまったこと…、良い人だっただけに残念だけど事件が解決したのが救いかな。真夏との縁も続くようで最後にサプライズがあって嬉しかった。
そして冬はぜひインドへ行ってください(笑)

この闇と光〈★★★★☆〉

この闇と光 (角川文庫)

この闇と光 (角川文庫)

雰囲気に酔しれる、というのはこういう作品を読んでなるものなんだなと。とても耽美的な雰囲気を味あわせていただきました。あとがきをかかれている皆川博子さんがかかれている通り、何の予備知識もなく読むことをおすすめします。
話の仕掛けがさすがだなと思いました。王子とか姫とかが出てくる時代にしては時々違和感がでてくる物の描写、そして思春期の性の象徴ともいえる○○の場面でなんとなく気付きました。
事件が解決しても囚われ続けるレイア。最後の泣き叫んでいたレイアこそが本性なんだなと。二人のその後も気になります。

デート・ア・ライブ アンコール3〈★★★★☆〉

短編集三冊目。表紙の狂三が目立ってました。正直、本編よりもこうやって皆でわいわいがやがややってるのを読む方が楽しいかも(笑)
相変わらず士道は精霊たちに振り回されていましたが、今回はめずらしく狂三が焦っている場面が多数見れたのが新鮮でした。素で猫を可愛がる場面や色々な分身の「わたし」に振り回されて士道にプレゼントを渡すべくサンタに扮するところとか。それにしても過去の狂三はなかなか強烈ですね(笑)
後から物語に登場した美九や七罪メインの短編もそれぞれ可愛かったです。七罪と四糸乃のちびっこペアが仲良くしてると和みます。真那は男前ですね、いつか士道ともっと仲良くしてるところが見たいです。士織に関してはなにも言うまい…(笑)

烏は主を選ばない<★★★★★>

烏は主を選ばない

烏は主を選ばない

「烏に単は似合わない」を雪哉という若宮の近習に無理やりされてしまった少年の視点から描いた物語。こっちの方が個人的には好き、とても面白かったです。これを読むと若宮も姫たちを傷つけないように、無理な期待を持たせないようにときちんと考えて足を運ばなかったんだなと。
雪哉が良いキャラしてますね。3人兄弟で実は雪哉だけが前妻の子であり、兄や弟とは血が繋がってない。本当はとても優秀な子なのに、兄をたてる為にわざとボンクラなふりをしている。そういう子だからこそ故郷を出て宮中で力を発揮していく姿は読んでて気持ちが良かったです。雪哉頭良すぎ。若宮との遠慮のない会話も面白かったです。
最後の雪哉の決断は残念。実は雪哉を産んだ女性は北家当主の娘であり、雪哉は正式な北家当主の孫になる。そんな血に苦しめられていた雪哉は、てっきり若宮は自分を垂氷の雪哉として扱ってくれていると思っていた。そんな若宮を慕うようになってきたのに、実は北家当主の孫である自分を使って北家を味方にしようとしていた事実を知って怒る雪哉。路近の言う通り若宮が主である以上利用できるものは利用しても仕方ない、でも幼い雪哉にはその考えが受け入れられなくて…。「僕の知らない所、僕の関係ない所で勝手に死んでください」が印象的。雪哉も本当は若宮が 大好きなのになぁ…。