神去なあなあ日常

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

「なあなあ」=「いいお日和ですね」という意味とのこと。高校卒業と同時にフリーター街道まっしぐらだった勇気が親と先生の策によって放り込まれたド田舎の神去村。携帯も通じないと聞いただけで私には無理だなと思ってしまう。最初は私と同様に帰りたいと思っていた勇気が神去村の根底にある「なあなあ」という精神に染まっていき、林業に対して真剣に向き合うようになっていくのは読んでいて気持ちがいい。
ヨキを始めとした村の人達も良い人が多くて、都会では考えられないほど距離が近い関係が温かい。特に山太とノコは可愛すぎだ!直紀さんへの恋の行方はどうなるのか、お婆ちゃんのいう通りうまくいくと思うよ。
古い村ならではの神様への篤い信仰心、それゆえに起こる神隠しや勇気が見た女性など不思議な体験談もちょっとあり。そんな魅力溢れる神去村に行ってみたいなと思う。