幽霊弁護士 桜沢結人の事件ファイル

幽霊弁護士・桜沢結人の事件ファイル (角川ビーンズ文庫)

「風水天戯シリーズ」が個人的にヒットしたもらん先生の新シリーズ。前作の「王子はいつでもガチ勝負！」がイマイチだったので期待半分に読んだのですが、それなりに面白かったです。それでもデビュー作の「風水天戯シリーズ」にはかなわないかな？
弁護士の結人が大学時代に苦手にしていた友人の陽一から連絡があり、出会ってみると彼は幽霊になっていて…というお話。とにかくイラストが綺麗ですね、そしてまるで乙女ゲームなのかと思いたくなるほどバランスよくそれぞれのタイプの男の子が揃ってる。
真面目な結人にとって明るくてお調子者の陽一は苦手な存在だった、しかし陽一にとって結人は憧れであり結人がいたからこそ弁護士になろうと思った。そんな陽一の真っ直ぐな思いに突き動かされて段々と息の合っていく二人が良かったです。しかし椿原には絶対に裁かれたくない（笑）結人を慕う栗栖が可愛かったです。
これから結人は裏の世界とどうやって関わっていくのか。そしていつか陽一が自分の身体を取り戻せることを祈ります。