王女コクランと願いの悪魔
- 作者: 入江君人,カズアキ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2014/09/10
- メディア: 文庫
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なんて良いラブストーリーなんだ…!個人的に好みのお話でした。母親は既に亡くなっていて、父親を慕っているが国王という立場からほとんど会話はしない。しかもコクランは駆け落ちした母親と一般市民との不倫の末に出来た子供という複雑な立場であり、王位に何よりも近いことから命を狙われたこともたくさんあった。それでも自分の命を投げ捨ててでも国を愛することを貫き、毅然としているコクランは本当に美しい。そんなコクランの本当の願いは愛されること。レクスが今までを振り返った時にコクランは独りぼっちで味方がいないと知る瞬間が切ない。
レクスが消えた時はこのまま終わり!?と思いましたがきちんとハッピーエンドで良かったです。「愛している」何よりも求めていた言葉をコクランが受けとめることがてきて満足。素直になれないアイネや真っ直ぐなメイディも良い脇役でした。ヒルディナンが後宮に戻ってくる可能性がでてきたのも嬉しかった。カズアキさんのイラストが素晴らしい。