びっくり館の殺人<★★★☆☆>

びっくり館の殺人 (講談社文庫)

びっくり館の殺人 (講談社文庫)

館シリーズ8冊目。以前ミステリーランドという子供向けのレーベルから刊行されて、主人公が小学生なせいか良い意味では読みやすい。悪くいえばあっさりし過ぎてもの足りなかったです。
館シリーズではお馴染みの鹿谷は少ししか出てこなくて残念。物語の形式としては鹿谷がかいた「迷路館の殺人」を大学生の主人公が気になって買って、それがきっかけで小学生の時に体験した事件を思い出す、ということになってます。「迷路館の殺人」がかかれてから15年たっていると主人公がいってるので時間軸的にはかなり最近の設定ですね。鹿谷は大分年をとっているはず。
古屋敷龍平が歪みまくってて醜い。血は繋がってないとはいえ娘に手を出して妊娠させるとかえげつない…。俊生を守る為に主人公たちのとった行動が正しいかどうかは判断しづらいが、それが最後の再会シーンに繋がっていて少し不気味で何かが起こりそうで怖い。