陰陽師 蒼猴の巻
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/01/14
- メディア: 単行本
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このシリーズも長いですね、あとがきではまだまだ続くと夢枕先生もおしゃっていたので最後までついていく所存です。
今回もしみじみとした幽玄な世界観を味わうことができました。個人的に大好きな露子姫が出てたので満足です。今のところ虫好きで自由奔放なこのお姫様の相手が出来るのって晴明か博雅だと思うけどどうなんだろう。
陰陽師では毎度お馴染みの「ゆこう」「ゆこう」という晴明と博雅の会話が今回は珍しく「ゆこう」「…ゆけぬ」となっていて博雅が残念がっていたり、自分が下した決断がはたして正しかったのかわからなくなって迷う晴明を博雅が元気付けて「おまえは、よい漢だな」と晴明が呟いていたりと相変わらず仲の良い二人でした。
道満が主役の話も面白かったです。道満のいう通り人は老いるからこそ普段の何気ない日常を大切にしようとする。道満の人生観ってどんなんなんだろう。
次回も楽しみにしてます。