2.43 清陰高校男子バレー部

 

2.43 清陰高校男子バレー部

2.43 清陰高校男子バレー部

 

明るいお調子者の祐仁と無愛想だがバレーが大好きな公誓を中心にバレーに打ちこむ学生たちを描いた青春ストーリー。

これは良いスポーツ小説。でもバレーをやっている描写は少なく、人間関係を中心に描かれている。公誓の冷徹な物言いに反目しながらも、人一倍バレーに対して情熱をもやすその姿に魅かれずにはいられない祐仁。喧嘩して、和解して。その繰り返しで絆が深まっていく様子にニヤリとしてしまいました。表紙にある二人の姿になるまでに随分と時間がかかったような気がします。

個人的に一番好みだったのはメイン二人の先輩である小田と青木を描いた「犬の目線とキリンの目線」。キャプテンである小田は運動神経抜群だが背が低い。なんでよりによって不利になるバレーを選んだのか、その理由は至極簡単でバレーが大好きだから。そんな小田の情熱がすごく真っすぐで眩しい。背が高くて頭も良い青木はそんな小田を精一杯支える。青木さんマジで小田大好き人間ですね。自らの言葉で小田を支える事を「ただの下心」いってたり、総合的に考えて友情以上の感情なのかな。この二人には何としてでも全国大会に行ってほしい!

「ドラキュラといばら姫」も良かったです。この二人かわいいよ。

ぜひ続きを出してほしいです!