リーガル・ファンタジー 1・ 勇者弾劾裁判

リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判 (ファミ通文庫)

リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判 (ファミ通文庫)

お気に入りの書評サイトさんの間でよく紹介されていたので読んでみた。ガールミーツガールといった感じで昨今のラノベにしては珍しく恋愛要素がない。世界観は「勇者」とか「魔王」といった単語が飛び交うドラクエのような感じ。
まぁ、タイトルにもあるように大半の原因は勇者だよねっていう。でもどんなに酒癖や女遊びがひどくて111人の子供がいようとも、勇者は何を盗んでも罪にならないとか勇者の子供は生きにくいという現実や法を作った国にも問題がある。ちなみに勇者はドラゴンの血を浴びて不死になったのでこれからも女遊びしほうだいという悪循環。でもその一方で勇者が魔王をたらしこんで条約を結ばなかったら今の平和な世の中はないという事実もある。なんか難しいけど個人的にはこいつどうにかした方がいいと思うよ。
主人公のフィオナとスミオの関係はベタベタせず、だからといって離れているわけでもない適度な距離感で好みでした。フィオナの生い立ちにはそうきたか~といった感じ。一生懸命にお仕事に励む女の子が好きな方にはおすすめです。