黒と白の殺意<★★★☆☆>

黒と白の殺意 (宝島社文庫)

黒と白の殺意 (宝島社文庫)

初の作家さん。囲碁でミステリーというのが気になって読んでみた。読んでてふとヒカルの碁を思い出しました、懐かしいな~。思ってるよりも囲碁の世界って厳しいなと、韓国には敵わないことや囲碁協会の経済状況が逼迫しているなど決して華やかな世界ではないですね。
ストーリー自体は可もなく不可もなく。主人公が大人な上に冷静なタイプなので淡々とストーリーが進んでいく印象。殺された大村が変態過ぎて呆れた…。どこまでも囲碁バカな蒲生と主人公、ここまでくると微笑ましいですね。でも蒲生の言う通り啓太の才能は勿体ないよ…。
弟の言葉を考えると蒲生は主人公が思ってる以上に主人公のことを評価してるんでしょうね。結局のところ仁美は主人公ではなく弟の方が好きだったのかな?主人公は桐山さんにしとけば良かったのに。