時槻風乃と黒い童話の夜

断章のグリム」に出てきた風乃のスピンオフ。この作品ではまだ風乃が生きているので前日譚ということになりますね。雪乃も少し出てきますが本当に普通の子でした、あれが数年後にあれだけ刺々しくなってしまうとは…。風乃も自分が生きることに無気力になりながらも、決して家族が嫌いなわけではない。夜に散歩しながら出会った人々にもきちんと忠告はしてるし、せっかく助言したのに破滅に向かっていく知り合いを見るのはどんな気持ちなんだろうか。
「シンデレラ」は見てるだけで姉と母親に吐き気がします。頼みの父親でさえあれじゃね、救いようがない。今までたまってた鬱憤が爆発したのはいいけど肝心の姉と母親が生きてるのはちょっと引っ掛かる。もっと苦しめばいいのに。
ヘンゼルとグレーテル」は妹が生きてるだけまだ救いがあると思いたい。洸平が風乃を攻めつつも、風乃が妹が傷ついたことに対して悲しんでると感じたといった時は少し嬉しかった。
金のたまごをうむめんどり」に関しては継母となにもわかってない父親は死ねばいいと思う。
続きがあるならぜひ読みたいです。